Japanese
English
治療
超音波メスを用いた腋臭症の治療
Treatment of axillary osmidrosis using a cavitron ultrasonic surgical aspirator
新山 史朗
1
,
饗場 伸作
1
,
勝岡 憲生
1
,
大谷 謙太
2
,
伊藤 芳憲
2
,
角谷 徳芳
2
Shiro NIIYAMA
1
,
Shinsaku AIBA
1
,
Kensei KATSUOKA
1
,
Kenta OTANI
2
,
Yoshinori ITO
2
,
Noriyoshi SUMIYA
2
1北里大学医学部皮膚科学教室
2昭和大学医学部藤が丘病院形成外科
1Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
2Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Fujigaoka Hospital, Showa University School of Medicine
キーワード:
腋臭症
,
超音波メス
Keyword:
腋臭症
,
超音波メス
pp.759-761
発行日 2000年8月1日
Published Date 2000/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903342
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超音波メスをを用いた腋臭症の治療には,次のような利点がある.1)手技が簡便であり,短時間の手術が可能である.2)脈管系が温存されるため皮弁の血行が保障され,皮膚壊死が避けられる,と同時に知覚障害が起こりにくい.3)出血がほとんどないため術後の血腫形成がなく,厳重な圧迫固定,安静を必要としない.4)術後瘢痕が目立たない.5)確実に汗腺組織が破壊される.しかし合併症として最も問題となるのが,チップの発熱による熱傷であり,それに対し当科では以下のことなどを行い,その予防に努めている.1)チップ先端が細かく平行運動するように作動させ,絶対に止めない.2)超音波メスの還流水を予め4℃に冷却し,術中も氷嚢を使用するなど冷却に努める.3)切開線周囲の皮下組織には超音波メスを接着させづらいが,無理に当てることなく剪除を併用する.4)術後数日はステロイド軟膏を外用する.
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