Japanese
English
症例報告
淋菌性膿瘍の1例
Gonorrheal abscess of the penis
西條 忍
1
,
平野 繁
2
Shinobu SAIJO
1
,
Shigeru HIRANO
2
1岩手県立胆沢病院皮膚科
2岩手県立胆沢病院泌尿器科
1Department of Dermatology, Iwate Prefectural Isawa Hospital
2Department of Urology, Iwate Prefectural Isawa Hospital
キーワード:
淋菌性膿瘍
,
Neisseria gonorrhoeae
Keyword:
淋菌性膿瘍
,
Neisseria gonorrhoeae
pp.560-561
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903294
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- Abstract 文献概要
淋病の典型的な臨床像である尿道炎の臨床症状なしに陰茎に小さな膿瘍を生じた1例を報告した.症例は19歳,男性.2週間前に感染機会があり,1週間前に気づいた陰茎の発疹を主訴に1997年7月2日に当科を受診した.自覚症状なし.陰茎腹側の冠状溝上に,直径4mmの鮮紅色丘疹を3個認めた.組織学的には角層下から真皮深層に及ぶ好中球主体の膿瘍であった.一般検尿,末梢血白血球数,CRPは正常で,梅毒血清反応,血清クラミジア抗体はいずれも陰性であった.組織の培養でNeisseria gonorrhoeaeが検出された.アモキシシリン1000mg/日内服4週間後に治癒を確認した.
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