疾患と検査値の推移
成人T細胞白血病・リンパ腫
加藤 丈晴
1
,
今泉 芳孝
1
,
宮﨑 泰司
1
1長崎大学病院血液内科
pp.606-613
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205968
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Point
●成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)は,レトロウイルスの1種であるヒトTリンパ球向性ウイルス1型(HTLV-1)が原因で発症する成熟T細胞腫瘍である.
●HTLV-1感染者(キャリア)におけるATLの生涯発症率は2〜5%と報告されている.
●ATLは4つの病型に分けられ,さらに,病勢が強く治療を必要とするaggressive typeと,病勢が比較的緩徐であるindolent typeに分けて治療方針を検討する.
●病歴・症状とともに,病型分類や予後因子にかかわる検査値の推移を見ていくことが重要である.
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