Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1999
3 新しい検査法と診断法
後天性・先天性水疱症の診断
Diagnosis in acquired and hereditary bullous diseases
橋本 隆
1
Takashi HASHIMOTO
1
1久留米大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kurume University School of Medicine
キーワード:
cDNA
,
ELISA
,
遺伝子変異
,
BMZ蛋白マッピング
,
リコンビナント蛋白
Keyword:
cDNA
,
ELISA
,
遺伝子変異
,
BMZ蛋白マッピング
,
リコンビナント蛋白
pp.73-78
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902861
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最近,主として分子生物学的手法により,各種の後天性・先天性水疱症に関与する原因蛋白の解析が進み,診断への応用も可能になった.自己免疫性水疱症の抗原の解析では,まず,簡便な各種の蛍光抗体法,ついで,各種の免疫プロット法,免疫沈降法が施行される.最近,これらの抗原のリコンビナント蛋白を用いた免疫プロット法,ELISA法が開発され,さらに,新しいcDNAトランスフェクション法も行われた.一方,プロット膜を用いたIgG affinity精製法による新しい抗原蛋白の同定,新生マウス動物実験による病原性抗体の確認も行われている.先天性水疱症では,特に先天性表皮水疱症の研究が進み,蛍光抗体法による表皮基底膜部(BMZ)蛋白マッピングが行われ,その原因遺伝子の解析のため種々の分子生物学的検索が可能になり,最終的には遺伝子変異も確認されるようになった.
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