これすぽんでんす
「乾癬性紅皮症に多発した有棘細胞癌の1例」を読んで
山崎 雄一郎
1
1国立病院東京医療センター皮膚科
pp.188
発行日 1999年2月1日
Published Date 1999/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902793
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「臨床皮膚科」52巻10号:793-796頁,1998の水野寛先生・他の論文〈今月の症例〉「乾癬性紅皮症に多発した有棘細胞癌の1例」をたいへん興味深く拝読しました.発症後20年という経過の長い乾癬・紅皮症があって,平成3年,平成8年の2回,左の下肢の2か所の有棘細胞癌(以下SCC)の腫瘤の治療を受けています.また背部や左手背,右下腿にもびらんがあり,これらも病理組織はSCCということでした.この論文の考察のポイントは,SCCの発症が,治療の影響と長年の乾癬・紅皮症の存在といった諸因子により誘発された可能性がある,というご意見のようです.
このご考察は十分説得力があると思います.
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