Japanese
English
特集 接触皮膚炎のマネージメント
症例報告
緑内障治療薬による接触皮膚炎
Allergic Contact Dermatitis Caused by Topical Eye Drops for Glaucoma
日野 治子
1
,
赤城 久美子
1
,
大原 國章
1
,
相馬 かおり
2
Haruko HINO
1
,
Kumiko AKAGI
1
,
Kuniaki OHARA
1
,
Kaori SOMA
2
1赤坂虎の門クリニック,皮膚科(主任:大原國章)
2肌クリニック大宮
キーワード:
接触皮膚炎
,
ラタノプロスト
,
イソプロピルウノプロストン
,
チモロールマレイン酸塩
,
緑内障
Keyword:
接触皮膚炎
,
ラタノプロスト
,
イソプロピルウノプロストン
,
チモロールマレイン酸塩
,
緑内障
pp.1859-1863
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002290
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症例1:63歳,女性。緑内障治療薬を6年間使用,初診3カ月前から両眼瞼の発赤腫脹が出現した。原因はイソプロピルウノプロストンであった。症例2:73歳,女性。約10年間緑内障の治療をしてきた。初診1カ月前から両眼瞼に発赤腫脹が生じた。原因はラタノプロストであった。症例3:53歳,女性。半年前から緑内障を治療。2週間前から左眼瞼周囲に発赤腫脹が出現した。原因はチモロールマレイン酸塩であった。ラタノプロスト,チモロールマレイン酸塩による接触皮膚炎の報告はしばしばみられるが,イソプロピルウノプロストンは,過去に1例報告あるのみで非常にまれである。緑内障治療薬は長期使用せざるを得ない薬剤であるため,接触皮膚炎の発症に注意を要する。
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