Japanese
English
症例報告
臀部に生じたpapillary eccrine adenomaの1例
A case of papillary eccrine adenoma on the buttock
早川 あずさ
1
,
竹中 秀也
1
,
末廣 晃宏
1
,
岸本 三郎
1
,
安野 洋一
1
Azusa HAYAKAWA
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Mitsuhiro SUEHIRO
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Hirokazu YASUNO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
papillary eccrine adenoma
,
汗器官腫瘍
Keyword:
papillary eccrine adenoma
,
汗器官腫瘍
pp.558-560
発行日 1998年6月1日
Published Date 1998/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902589
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21歳,男性.初診の約10年前より臀部に指頭大,表面が疣状の扁平な結節を認めていたが,自覚症状や増大傾向はみられなかった.切除標本の組織像では,真皮上層から下層にかけて線維性の間質に囲まれた多数の管腔と嚢腫様構造が存在し,一部が表皮と連続していた.管腔壁は2層の腫瘍細胞からなり,一部は管腔内に向かって突出している像がみられた.腫瘍内に断頭分泌や正常の汗腺分泌部の所見は認められなかった.腫瘍細胞はCEA陽性,一部ではS−100蛋白およびEMAに陽性所見を示した.以上より,本症をpapillary eccrine adenomaと診断した.
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