これすぽんでんす
荒田次郎教授の文章を読んで
小松 弘美
1,2
1東北大学医学部皮膚科学教室
2現:仙台逓信病院皮膚科
pp.185
発行日 1997年2月1日
Published Date 1997/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902108
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先生の御指摘,ご教示大変ありがたく拝見させていただきました.
皮膚科領域では,今回の荒田教授から御指摘があるように,古くからtourniole vesiculeuse et phlyctène streptococcique des doigtsあるいは自分たちの論文にも引用したpyodermia bullosa manuumの疾患概念は確立されてはいましたが,1975年,小児科医Hays & Mullardは「これとの差違について論じることなく」,手指末端にのみできる独特な感染性水疱性病変にblistering distal dactylitisという名称のもとに独立疾患概念としました.この病変の臨床像は極めて特異的ではありますが,自分たちが今回論文中でも述べたように,従来の「手部膿痂疹と重複する」ことは当然であろうと考えます.1)
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