Japanese
English
原著
日光角化症と日光角化症を発生母地とした有棘細胞癌の臨床的および病理組織学的検討
Clinical and histopathological observation of solar keratosis and squamous cell carcinoma arising in solar keratosis
早川 千絵
1
,
清水 真樹
2
,
斉藤 次郎
1
,
小林 まさ子
3
Chie HAYAKAWA
1
,
Maki SHIMIZU
2
,
Jiro SAITO
1
,
Masako KOBAYASHI
3
1総合病院国保旭中央病院皮膚科
2成田赤十字病院皮膚科
3千葉大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Asahi General Hospital
2Department of Dermatology, Narita Red Cross Hospital
3Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
キーワード:
日光角化症
,
有棘細胞癌
Keyword:
日光角化症
,
有棘細胞癌
pp.969-973
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901688
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1978〜1992年までの15年間に,千葉大学皮膚科において日光角化症と臨床診断した60例99部位のうち,10例15部位は病理組織学的には日光角化症を伴った早期有棘細胞癌であった.それら早期有棘細胞癌であった症例群と,病理組織学的にも日光角化症と診断した症例群50例84部位の2群に分け,臨床像を中心に比較検討したところ両群の間には明らかな差が認められず,両群の臨床的鑑別は非常に困難であった.以上より,臨床的に日光角化症と診断しても早期有棘細胞癌の可能性があることを念頭において治療する必要性があると思われた.
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