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特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995
III 新しし検査法と診断法
ヒト皮膚・頭髪in vivo実験系の開発
In vivo experimental system of human skin and hair
上山 義人
1,2,3
,
斎田 俊明
4
,
猪口 貞樹
1,5
Yoshito UEYAMA
1,2,3
,
Toshiaki SAIDA
4
,
Sadaki INOKUCHI
1,5
1神奈川科学技術アカデミー第八研究室
2東海大学医学部病態診断系病理
3実験動物中央研究所
4信州大学医学部皮膚科学教室
5東海大学医学部救急医学
1The 8th Laboratory of KAST
2Department of Pathology, School of Medicine, Tokai University
3Central Institute for Experimental Animals
4Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine
5Department of Emergency and Critical Care Medicine, Tokai University
キーワード:
ヒト皮膚in vivo実験系
,
ヒト頭髪in vivo実験系
,
scidマウス
,
nude scidマウス
,
再構成ヒト皮膚実験系
Keyword:
ヒト皮膚in vivo実験系
,
ヒト頭髪in vivo実験系
,
scidマウス
,
nude scidマウス
,
再構成ヒト皮膚実験系
pp.83-86
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901518
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CB-17-scid(以下scidマウス)および(scidマウスとBALB/cA-nudeマウスの交配により作出した)BALB/cA-nu, scid(以下nude scidマウス)にヒト皮膚・頭髪を移植することにより,ヒト皮膚・頭髪in vivo実験系を確立した.この実験系はヌードマウスを用いた実験系にくらべ,移植後の皮膚面積の退縮が少ないという長所の他に,いくつかの利点がある.この実験系を用いることにより,ヒト皮膚の発癌実験など,人体では倫理上実施できない研究を行うことができる.さらに,ヒト表皮短期培養細胞と真皮短期培養細胞を混合し,nude scidマウス皮下に移植することによって作製した再構成ヒト皮膚実験系は,ヒトの表皮—真皮相互作用をin vivoで研究できるという点で重要な実験系になると思われる.
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