Japanese
English
症例報告
白癬性毛包炎(仮称)を伴った顔面白癬の1例
Tinea corporis developed on the forehead
村田 理美
1
,
五味 博子
1
,
三浦 隆
1
Rimi MURATA
1
,
Hiroko GOMI
1
,
Takashi MIURA
1
1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科学教室
1Department of Dermatology. Teikyo University School of Medicine Ichihara Hospital
キーワード:
顔面白癬
,
白癬性毛包炎
Keyword:
顔面白癬
,
白癬性毛包炎
pp.129-131
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901436
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52歳の女性.前額部に茶褐色,扁平に隆起した米粒大丘疹が多発集簇.組織学的には亜急性皮膚炎の像で,さらに一部には壁破壊を伴う毛包炎の像が指摘された.鱗屑の苛性加里標本上白癬菌陽性で,組織学的には表皮角層内のみならず破壊された毛包内にも同菌が検出された.原因菌はTrichophyton rubrumと同定した.顔面白癬としても稀な臨床像で,とくに組織学的に生毛部白癬性毛包炎ともいうべき変化を合併していた点が興味あるものであった.
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