Japanese
English
原著
スパルフロキサシンによる光線過敏型薬疹
Photosensitivity dermatitis induced by sparfloxacin
水谷 宏一
1,4
,
戸倉 新樹
2
,
岩本 義久
3
,
滝川 雅浩
2
Kouichi MIZUTANI
1,4
,
Yoshiki TOKURA
2
,
Yoshihisa IWAMOTO
3
,
Masahiro TAKIGAWA
2
1町立浜岡総合病院皮膚科
2浜松医科大学皮膚科学教室
3静岡県立大学薬学部微生物学教室
4水谷皮フ科・形成外科
1Section of Dermatology, Hamaoka Municipal Hospital
2Department of Dermatology. Hamamatsu University School of Medicine
3Department of Microbiology, School of Phar-maceutical Sciences, University of Shizuoka
キーワード:
スパルフ・キサシン
,
ニューキノロン
,
光線過敏症
Keyword:
スパルフ・キサシン
,
ニューキノロン
,
光線過敏症
pp.113-118
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901433
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スパルフロキサシン(SPFX)による光線過敏症例を5例報告した.いずれの例もSPFX内服中に露光部に日焼け様紅斑を生じ,内服を中止することで軽快した.高頻度に患者が発生し,健常人でも光線過敏の誘導が可能だったことから,発生機序は光毒性と考えた.患者における光線試験からは,作用波長を決定できなかったが,筆者が腹部で行った内服光線試験において,UVA前照射部位にひき続いてUVB照射すると,UVA,UVB単独照射いずれよりもより強い紅斑反応がみられたことから,UVAとUVBの両領域の紫外線が作用して紅斑を誘発すると推定した.
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