Japanese
English
原著
Duhring疱疹状皮膚炎—IgA沈着形式による症例の比較
Dermatitis Herpetiformis Duhring: The Comparison of Cases by IgA Deposition Pattern
五十嵐 良一
1
,
須藤 成章
1
,
諸橋 正昭
1
,
岡 吉郎
2
Ryoichi IGARASHI
1
,
Shigenori SUDO
1
,
Masaaki MOROHASHI
1
,
Kichiro OKA
2
1富山医科薬科大学皮膚科教室
2長岡赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Toyama Medical and Pharmaceutical University
2Section of Dermatology, Nagaoka Red Cross Hospital
pp.465-471
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202633
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IgAの沈着がfibrillarを示した2例とlinearを示した1例について,その臨床像,組織所見,DDSの効果を比較検討した.この結果,fibrillarを示す症例ではその発症年齢は若く,また紅斑と水疱は小型の傾向があった.さらにDDSに対しては著効を示した.一方,linearを示す症例は高齢者であり,また紅斑と水疱は大型で,紅斑は一部融合傾向を示した.さらにDDS単独では皮疹の再発がみられた.組織学的には3例とも表皮下水疱,好中球を主とする微細膿瘍,核片などが認められ,特に差はみられなかった.また,これまで本邦において報告されたIgA沈着陽性の症例を集計し,その沈着形式によって比較したところ,自験例とほぼ同じ結果が得られた.
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