Japanese
English
症例報告
皮膚転移を伴ったエックリン汗器官癌の1例
A Case of Eccrine Sweat Apparatus Carcinoma with Skin Metastasis
藤田 裕介
1
,
近藤 滋夫
1
,
藤岡 彰
1
,
鈴木 裕介
1
,
衛藤 光
1
Yusuke FUJITA
1
,
Shigeo KONDO
1
,
Akira FUJIOKA
1
,
Yusuke SUZUKI
1
,
Hikaru ETO
1
1北里大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
エックリン汗器官癌
,
皮膚転移
Keyword:
エックリン汗器官癌
,
皮膚転移
pp.189-192
発行日 1993年2月1日
Published Date 1993/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900824
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75歳,男.5年来右下腿にびらんを認め,その後潰瘍化し有棘細胞癌の診断の下に手術を行った症例を経験した.1年4カ月後に下腹部,右鼠径,右大腿に転移をきたした.転移巣は組織像,免疫組織学的所見よりエックリン真皮内汗管から分泌部の性格を有していると考えられた.初診時の組織所見も一部管腔様の部分があり,CEA,S−100などの免疫組織所見は陰性であったが,エックリン汗器官癌の性格をもつことが考えられた.以上より,皮膚から皮膚への転移をきたした稀なエックリン汗器官癌と考え,自験例を中心に文献的考察を行った.
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