Japanese
English
原著
エックリン汗管癌の2例
Two Cases of Eccrine Duct Carcinoma
前田 香折
1
,
前田 和男
1
,
佐々木 絹子
1
,
小野寺 英夫
1
,
本間 光一
1
,
神保 孝一
1
Kaori MAEDA
1
,
Kazuo MAEDA
1
,
Kinuko SASAKI
1
,
Hideo ONODERA
1
,
Koichi HONMA
1
,
Kowichi JIMBOW
1
1札幌医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Sapporo Medical College
pp.477-481
発行日 1988年5月1日
Published Date 1988/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203899
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エックリン汗管由来と考えられるeccrine porocarcinoma (症例1:74歳,女性)とeccrine poro-duct carcinoma (症例2:89歳,女性)の2症例を報告する.症例1は足背の赤色結節で,組織学的に表皮との連続性,cleft様構造,真皮内汗管との連続性,汗口様構造,PAS陽性所見および顕著な核の異型性を示した.症例2は大腿後面の赤色結節で灰黒色角化性局面を伴い,表皮との連続性,汗口様構造などの表皮内汗管の性質と真皮内汗管由来を思わせる増殖形態を併せ持っていた,エックリン汗管癌に関する文献的考察を試みる.
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