Japanese
English
原著
当科における陥入爪の症例検討とその治療法について
Case Evaluation and the Surgical Treatment of Ingrown Nails
清水 隆弘
1
,
倉本 賢
1
,
伊藤 孝明
1
,
田中 靖
1
,
南 祥一郎
1
,
宮崎 孝夫
2
,
相模 成一郎
1
Takahiro SHIMIZU
1
,
Masaru KURAMOTO
1
,
Takaaki ITOU
1
,
Yasushi TANAKA
1
,
Shoichiro MINAMI
1
,
Takao MIYAZAKI
2
,
Seiichiro SAGAMI
1
1兵庫医科大学皮膚科学教室
2宮崎クリニック
1Department of Dermatology, Hyogo College of Medicine
2Miyazaki Clinic
キーワード:
陥入爪
,
骨棘
,
治療法
Keyword:
陥入爪
,
骨棘
,
治療法
pp.21-24
発行日 1993年1月1日
Published Date 1993/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900792
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1984年から1991年までの過去8年間の当科での陥入爪の症例は102例であり,罹患部位はすべて第1趾であった.男女比は2:3で女性にやや多い傾向を示し,年齢別患者数は,8歳から78歳にわたり男女とも20歳代に集中する傾向が見られた.そのうち,観血的治療を要した症例は74例であった.爪甲の形態は,爪甲辺縁の弯曲が鈍なものと,さらに弯曲が強いものとがあった.罹患趾の末節骨に対し2方向のX線検査を行ったところ,後者のtypeでは全症例に末節骨背面に骨棘形成を認めた.これらの症例に対し骨棘切除を行い良好な結果を得た.この結果より爪甲の変形は骨棘の有無と関係している可能性があり,陥入爪の術式を決める上で有用であると考えた.
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