小児の陥入爪・巻き爪

爪が短いために食い込んで炎症を起こしている状態を陥入爪，トランペット型やホチキス型に変形した状態を巻き爪という．陥入爪の多くは深爪等の間違った爪切りが原因となる．巻き爪は歩き方，足の変形，靴の選び方等さまざまな要因で形成される．治療は非可逆的な変形をもたらす爪甲の手術療法はとくに小児では避けるべきで，テーピング法，コットンパッキング法，ワイヤー法等の方法を用いて非侵襲的に保存的に加療するのが望ましい．骨格が未発達な小児の足にとって靴選びは非常に重要で，定期的な足長・足囲の計測，靴を踵にあわせてひもを正しく結ぶ等を行うことが爪の正常な成長をうながしトラブルを回避するためにも重要である．