Japanese
English
カラーアトラス
腋窩に病変を伴った外陰部Paget病
Genital and Axillary Paget's Disease
三原 一郎
1
,
石川 剛
1
,
新村 眞人
1
Ichiro MIHARA
1
,
Takeshi ISHIKAWA
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
Paget病
,
腋窩
,
外陰部
,
multiple Paget病
Keyword:
Paget病
,
腋窩
,
外陰部
,
multiple Paget病
pp.922-923
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900473
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
患者 71歳,男
初診 平成2年6月
家族歴・既往歴 特記すべきことなし.
現病歴 昭和63年11月頃より陰茎に自覚症状のない紅斑,びらんが出現.以後,徐々に拡大するも放置していた.
初診時現症 陰茎基部腹面から陰嚢上方にかけて,地図状の紅斑局面が,さらに陰茎基部背面には拇指頭大の紅褐色局面が観察された(図1).なお,両鼠径リンパ節は触知しなかった.
右腋窩には大豆大,境界鮮明な表面やや萎縮性の紅斑がみられたが,皮下に硬結は触知しなかった(図2).
臨床検査所見ではCEAが3.3ng/mlとやや高値以外著変はみられず,胸部X線,腹腔,骨盤腔CTでも転移を示唆する所見は認められなかった.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.