Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990
II 新しい検査法と診断法
HLAと皮膚疾患
HLA and skin diseases
中澤 淳
1
,
小澤 明
1
Atsushi NAKAZAWA
1
,
Akira OZAWA
1
1東海大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokai University School of Medicine
キーワード:
HLA
,
MHC拘束性
,
RFLP
,
DNAタイピング
,
尋常性乾癬
,
天疱瘡
Keyword:
HLA
,
MHC拘束性
,
RFLP
,
DNAタイピング
,
尋常性乾癬
,
天疱瘡
pp.563-567
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900105
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約40年前に白血球膜抗原として見つかった主要組織適合複合体は,近年急速にその機能が解明されてきた.すなわち,基礎医学的に,①MHC遺伝子群の遺伝子構成,②クラスI抗原の3次構造の解析,③免疫応答における機能,などが明らかになった.このような新しい知見を基に,HLAと疾患感受性の研究もさらに進んできた.皮膚疾患においても,以前より多数の疾患とHLAとの関連が報告されてきたが,基礎医学の進歩により,なかでも,尋常性乾癬などでは,その発症や病態についてHLAのDNAタイピングやアミノ酸レベルでの解明が進んできている.そこでHLAと皮膚疾患との関連についてそれらを中心に概説を試みる.
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