マイオピニオン
私のクリニックでのCOVID-19への対応
早川 道郎
1
Michio HAYAKAWA
1
1皮フ科早川クリニック
pp.376-377
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206378
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1. はじめに
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が横浜に寄港したダイヤモンド・プリンセス号から見つかり,1年が経った今も終息していません.この1年を振り返り,わがクリニックの感染対策を中心に振り返ってみました.
2020年1月中旬からパリへ行っていた家族が,テレビで中国発ウイルスが話題になっていたと帰国後,話していました.その後,2月より日本でも船内感染が,テレビの生中継などを通して国民の関心事になり,私も感染状況を注目していました.船舶という隔離された閉鎖空間なので,防御できる可能性が高いのではと考えていました.次第に感染者の増加傾向がみられましたが,当時,行われた200名ほどの医療関係者パーテイ参加者は,私も含め,感染を気に留めてはいましたが,これほどまで長びくとは考えていなかったと思います.それから,1日経る毎に刻一刻と事態は進展し,船舶以外からの感染者も出てきました.政府による企業への指導で,3月からの医学系の勉強会は,すべて中止の方向に舵がとられ,感染対策を十分に配慮して行う予定でした3月7日の東京都皮膚科医会講演会も,2週間前に急遽中止という事態になりました.
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