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増刊号特集 最近のトピックス2020 Clinical Dermatology 2020
5.皮膚科医のための臨床トピックス
皮膚筋炎特異的自己抗体別の皮疹病理組織像の特徴
Histopathological features of dermatomyositis eruptions characterized by myositis-specific autoantibodies
沖山 奈緒子
1
Naoko OKIYAMA
1
1筑波大学医学医療系皮膚科
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan
キーワード:
皮膚筋炎
,
筋炎特異的自己抗体
,
病理組織
,
Gottron丘疹・徴候
Keyword:
皮膚筋炎
,
筋炎特異的自己抗体
,
病理組織
,
Gottron丘疹・徴候
pp.173-175
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206054
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summary
皮膚筋炎は,近年同定された筋炎特異的自己抗体によってサブグループ分類され,間質性肺炎や悪性腫瘍の合併などの臨床像のみならず,皮膚症状も各群に特徴的な徴候があり,その病理学的特徴も異なっている.われわれが行った多施設共同研究である,皮膚筋炎の指の皮疹の病理組織学的解析では,抗ARS抗体陽性例では,苔癬反応のみならず湿疹反応や乾癬様皮膚炎の特徴を混じ,I型インターフェロン反応性蛋白myxovirus resistance A(MxA)の表皮発現がみられなかった.一方,抗MDA5抗体陽性例では,血管傷害が特徴で,MxAを高発現する.抗TIF1γ抗体陽性例では空胞変性を伴う苔癬反応が目立ち,表皮MxA発現がみられる.これらの所見は,末梢血や筋生検組織像解析とも合致していて,各グループの病態を反映しており,特異的治療法開発へ結びつくものと期待される.
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