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増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
4.皮膚疾患治療のポイント
進行期悪性黒色腫の治療戦略
Treatment strategy for advanced melanoma
福島 聡
1
Satoshi FUKUSHIMA
1
1熊本大学大学院生命科学研究部皮膚病態治療再建学分野
1Department of Dermatology and Plastic Surgery, Faculty of Life Sciences, Kumamoto University, Kumamoto, Japan
キーワード:
悪性黒色腫
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
低分子性分子標的薬
Keyword:
悪性黒色腫
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
低分子性分子標的薬
pp.131-136
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205087
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summary
免疫チェックポイント阻害薬としてニボルマブ,イピリムマブ,ペンブロリズマブが,低分子性分子標的薬としてベムラフェニブ,ダブラフェニブ,トラメチニブ,と進行期悪性黒色腫に対する新薬ラッシュが止まらない.臨床医は常に最新の情報を取り入れ,これらの薬剤を適切に使いこなすことが要求される.日本皮膚悪性腫瘍学会は「悪性黒色腫新規薬剤に対する治療の手引version1.2016」として,治療フローチャートを公表した.本稿では手引に基づいて進行期悪性黒色腫の治療戦略について,その行間について文献を基に述べる.BRAF変異陽性症例に対して,低分子性分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬のどちらから治療を開始するか.抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体はどう使い分けるのか.ファーストラインが無効だった場合,セカンドライン治療に移行するタイミングはどこなのか,など未解決な問題についても最新情報を解説する.
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