連載 Clinical Exercise・110
Q考えられる疾患は何か?
尾上 智彦
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
pp.835-836
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204895
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症例
患 者:61歳,女性
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:高血圧,脂質異常症にてベシル酸アムロジピン,アトルバスタチンカルシウム水和物,カルベジロール内服中.
現病歴:左頰部の紅褐色病変が出現したため,近医にて,外用(詳細不明),ビタミンC内服などを試みたが軽快せず,皮膚パンチ生検を施行し,悪性腫瘍を疑われ,当科を紹介され受診した.
現 症:左頰部に直径15mm大の紅褐色病変があった(図1).表面に前医での生検による痂皮があるほかは,陥凹および隆起はなかった.また,明らかな皮下硬結,結節を認めなかった.
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