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増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016
1.最近話題の皮膚疾患
Spitzenpigment(先端色素沈着症)
Spitzenpigment
沼田 貴史
1
,
原田 和俊
1
,
梅林 芳弘
1
,
相川 洋介
2
,
坪井 良治
1
Takafumi NUMATA
1
,
Kazutoshi HARADA
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
,
Yosuke AIKAWA
2
,
Ryoji TSUBOI
1
1東京医科大学皮膚科学講座
2クローバー皮膚科クリニック
1Department of Dermatology, Tokyo Medical University, Tokyo, Japan
2Clover Skin Clinic, Odawara, Japan
キーワード:
Spitzenpigment
,
先端色素沈着症
,
acropigmentation
Keyword:
Spitzenpigment
,
先端色素沈着症
,
acropigmentation
pp.21-24
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204726
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summary
Spitzenpigment(先端色素沈着症)は,1923年Thomasによって健常小児の手指足趾末節の背面に左右対称性に認められる色素沈着として報告された.本邦では1926年に北村が詳細な検討を行っている.それによると,色素沈着は淡褐色から暗褐色で,第1指趾で最も濃く,第2〜4指趾ではやや薄くなり,第5指趾で最も薄くなる.色素沈着は2歳頃に最も顕著になり,5歳頃より退色する.成人に認められることもある.生理的な現象なので,特別な誘因がない場合には本症を考え,過度の検査や治療は行わず経過観察とする.
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