Japanese
English
症例報告
肝血管腫を伴ったblue rubber-bleb nevus syndromeの2例
Two cases of blue rubber-bleb nevus syndrome with hemangioma of the liver
森 志朋
1
,
赤坂 俊英
1
,
黒田 啓美
2
,
渡辺 立夫
3
Shiho MORI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
,
Hiromi KURODA
2
,
Tateo WATANABE
3
1岩手医科大学皮膚科学教室
2くろだ皮膚科クリニック
3渡辺内科医院
1Department of Dermatology, Iwate Medical University, Morioka, Japan
2Kuroda Dermatological Clinic, Morioka, Japan
3Watanabe Internal Medical Clinic, Iwate, Japan
キーワード:
blue rubber-bleb nevus syndrome
,
血管腫
,
肝臓
Keyword:
blue rubber-bleb nevus syndrome
,
血管腫
,
肝臓
pp.1044-1048
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204619
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要約 症例1:15歳,女性.3年前より両大腿に皮疹を自覚していた.徐々に増大し痛みも伴ったため近医より紹介受診した.左踵部,両大腿に紅色・青黒色の小豆大までの結節と丘疹を認めた.症例2:35歳,女性.生来,右肩から上肢,背部にかけて皮疹があったが自覚症状はなく放置していた.初診1か月前より呼吸時に増強する右背部痛が出現したため近医を受診した.前胸部から背部にかけて多発性の血管腫病変を認め精査のため当科を紹介受診した.2症例とも病理組織学的に真皮浅層に拡張した血管腔を認め,精査で肝血管腫を伴っておりblue rubber-bleb nevus syndromeと診断した.本疾患の多くは消化管血管腫を合併しているが自験例のように肝血管腫を合併している症例は稀で,時間経過とともに病型も変化するとの報告もあるため今後も慎重に経過を観察する必要がある.
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