連載 Clinical Exercise・97
Q考えられる疾患は何か?
橋本 喜夫
1
1JA北海道厚生連旭川厚生病院皮膚科
pp.717-718
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204537
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症例
患 者:30歳,女性
主 訴:消長を繰り返す膨疹と,両前腕,両下腿の限局性浮腫
既往歴:授乳中
家族歴:特記すべき事項なし.
現病歴:初診の1か月前,特に誘因なく両側前腕,下腿の浮腫が出現し,膨疹の出現も繰り返したため,当院内科を受診したが,内科的異常所見はなく,当科へ紹介された.
現 症:両前腕から,手,両下腿に著明な指圧痕を残さない浮腫を認めた(図1).内科初診後から当科初診までの1週間の間に体重が3kg増加していた.発熱,関節痛は認めなかった.
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