Japanese
English
症例報告
ウステキヌマブが奏効した関節症性乾癬の1例
A case of psoriatic arthritis, successfully treated with ustekinumab
國行 秀一
1
,
倉澤 友輔
1
,
平田 央
1
,
前川 直輝
1
Shuichi KUNIYUKI
1
,
Yusuke KURASAWA
1
,
Chika HIRATA
1
,
Naoki MAEKAWA
1
1大阪市立総合医療センター皮膚科
1Division of Dermatology, Osaka City General Hospital, Osaka, Japan
キーワード:
関節症性乾癬
,
ウステキヌマブ
Keyword:
関節症性乾癬
,
ウステキヌマブ
pp.103-107
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204297
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要約 57歳,男性,CASPAR分類基準で6点の関節症性乾癬.47歳から手指,足趾に角化性紅斑と爪甲の変形が出現,53歳から全身に皮疹が拡大,57歳から手指・膝などの疼痛が増強した.関節性乾癬に対する治療として,TNF-α阻害薬の製剤の説明をしたが,仕事の都合などにより入院導入や頻回の通院が難しいという理由で,ウステキヌマブ(UST)による治療を希望した.治療開始時のBASDAIスコアは7.2(10点満点),PASIスコアは1.4であった.5回目皮下注射(40週後)の時点で,BASDAIスコア0.0,PASIスコア0.2と著明に改善した.本人の強い希望もあり,7回投与後にUSTの投与をいったん中断した.中断25週後に関節症状が再燃したため,UST投与を再開した.再開後も迅速に寛解が得られた.USTは関節症性乾癬に対して有効な選択肢になると考えられた.
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