Japanese
English
症例報告
赤血球増加症患者でマッサージにより生じた下肢伸側の点状紫斑
Punctate purpura of lower extremities induced by massage in an erythrocytosis patient
角田 孝彦
1
,
大浪 千尋
1
,
音山 和宣
2
Takahiko TSUNODA
1
,
Chihiro ONAMI
1
,
Kazunori OTOYAMA
2
1山形市立病院済生館皮膚科
2山形市
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan, Yamagata, Japan
2Yamagata, Japan
キーワード:
下肢
,
点状紫斑
,
機械的紫斑
,
赤血球増加症
,
マッサージ
Keyword:
下肢
,
点状紫斑
,
機械的紫斑
,
赤血球増加症
,
マッサージ
pp.57-60
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204281
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要約 24歳,女性,1か月前から下肢を毎日軽くマッサージして同時期から下肢伸側に限局して集簇する点状紫斑が出現した.血液検査で赤血球増加症を認めた.マッサージの中止により点状紫斑はすみやかに消退した.その後は荷物を持ったり肩にかけたりすると圧迫された部位の近くに点状紫斑が出現している.自験例は赤血球増加症により循環血液量が増加し毛細血管内圧が上がり,そこに機械的圧迫が加わり,さらに毛細血管内圧が上昇し赤血球の漏出が起こり紫斑を生じたと考えられた.
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