Japanese
English
原著
南アフリカ紅斑熱群リケッチア症—本邦第1例
South African Spotted Fever Rickettsial Infection--The First Report in Japan
石井 則久
1
,
小松 平
1
,
石井 晴美
1
,
中嶋 弘
1
,
須藤 恒久
2
Norihisa ISHII
1
,
Hitoshi KOMATSU
1
,
Harumi ISHII
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Tsunehisa SUTO
2
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
2秋田大学医学部微生物学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
2Department of Microbiology, Akita University School of Medicine
キーワード:
紅斑熱群リケッチア症
,
南アフリカ
,
Weil-Felix反応
Keyword:
紅斑熱群リケッチア症
,
南アフリカ
,
Weil-Felix反応
pp.801-804
発行日 1989年7月1日
Published Date 1989/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204166
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45歳,男.1988年2月7〜9日南アフリカ,キンバリーに滞在.2月18日有痛性の左鼠径部リンパ節腫脹に気付く.数日後,高熱と全身多発性紅斑性丘疹ないし小水疱出現.初診時(2月24日),左臀部に黒色の刺し口が存在していた.ミノサイクリン投与にて24時間後に解熱し,臨床症状軽快.血清学的に恙虫病に対する抗体価は陰性,Weil—Felix反応も陰性であった.紅斑熱群リケッチアに対する抗体価は上昇を示した.臨床経過,旅行歴,血清学的検査より,本症例は南アフリカにおいて感染し,帰国後に発病した本邦初の南アフリカ紅斑熱群リケッチア症と診断した.
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