Japanese
English
原著
絶縁針脱毛術による多毛症の治療
Eoilation Using Insulated Needles for the Treatment of Hypertrichosis
小林 敏男
1
Toshio KOBAYASHI
1
1浜松美容外科・皮膚科医院
pp.765-770
発行日 1988年8月1日
Published Date 1988/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203950
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著者はこの5年間で215名の多毛症患者に対して,絶縁針を使用した電気凝圏法脱毛術を試みた.針は皮膚表面下0.5mm〜1.0mmに接する基部を絶縁し,それ以下の深部(2〜4mm)を非絶縁とした.脱毛に当たっては,初回ないし初めの2〜3回はまびき脱毛を行い,その後は毎回生えている毛をすべて脱毛した.その結果,5回以上脱毛し半年以上経過した患者63名において,瘢痕形成なく発毛は著しく減少ないし殆ど見られなかった.基部が絶縁された針を使用したことにより,皮膚表面は温存されたまま長い通電時間,強い通電強度のもとにて十分に毛乳頭が電気凝固破壊された結果によるものと思われる.
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