Japanese
English
原著
肝内胆汁鬱滞型肝障害を合併したSweet病の1例
A Case of Sweet's Disease with Cholangiolitic Hepatitis
黒坂 理文子
1
,
権 丙浩
1
,
清水 文子
1
,
小野田 進
1
,
長村 洋三
1
Rimiko KUROSAKA
1
,
Heiko GON
1
,
Ayako SHIMIZU
1
,
Susumu ONODA
1
,
Hiromi OSAMURA
1
1東邦大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Toho University School of Medicine
pp.307-312
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203869
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肝内胆汁鬱滞型肝障害を合併したSweet病の1例を報告した.本邦におけるSweet病報告例は,296例を数え,肝障害の有無の記載されていた症例は66例であった.うち21例に肝障害を認めた.肝障害の型は,肝細胞障害型が2例,閉塞型は自験例を含め3例,混合型は1例の計6例で,他は型の記載は不明であった.本症例では,皮疹の消長と肝胆道系酵素値の正常化が一致した.肝障害の経過の記載の明らかな例のすべてにおいて,皮疹の改善とともに肝機能の正常化をみており,本症における肝障害は予後良好と思われる.
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