Japanese
English
原著
稗粒腫様丘疹を伴ったClear Cell Syringoma
Clear Cell Syringoma with Milia-like Papules
竹重 量子
1
,
山本 綾子
1
,
猪股 成美
2
Masuko TAKESHIGE
1
,
Ayako YAMAMOTO
1
,
Noriyoshi INOMATA
2
1新潟大学医学部皮膚科教室
2新潟医療生活協同組合木戸病院皮膚科
1Department of Dermatology, Niigata University School of Medicine
2Division of Dermatology, Kido Hospital
pp.19-23
発行日 1988年1月1日
Published Date 1988/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203813
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59歳,男性の両上下眼瞼,頬部に生じたclear cell syringomaの1例を報告した.自験例の特徴は臨床的に,比較的大きな扁平丘疹と稗粒腫様白色小丘疹の2つの要素が混在する点であった.組織所見上,扁平丘疹は真皮上・中層のclear cellの胞巣が集塊を形成しているのに一致した.稗粒腫様小丘疹は,角質物や無構造物を内容とする大小の嚢腫であり,その構造的特徴より汗管由来の嚢腫と考えた.また本邦報告例について検討し,本症が通常型汗管腫に比較して,1)皮疹がやや大型のものが多いこと,2)発症年齢がやや高いこと,3)糖尿病の合併が非常に高いことが分かった.
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