Japanese
English
原著
Lichen Aureus(Lichen Purpuricus)の5例
Five Cases of Lichen Aureus
赤木 理
1
,
多田 譲治
1
,
神崎 寛子
1
,
野村 直子
1
,
赤木 正子
,
片山 治子
2
Osamu AKAGI
1
,
Joji TADA
1
,
Hiroko KANZAKI
1
,
Naoko NOMURA
1
,
Masako AKAGI
,
Haruko KATAYAMA
2
1岡山大学医学部皮膚科教室
2岡山済生会病院皮膚科
1Department of Dermatology, Okayama University School of Medicine
2Department of Dermatology, Okayama Saiseikai Hospital
pp.485-489
発行日 1987年6月1日
Published Date 1987/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203693
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Lichen aureusは10〜30歳台の男性の四肢,特に下肢に好発する.合併症・薬剤など特に誘因なしに,自覚症の殆どない,丘疹要素を伴った黄色〜錆色色素斑を生じ,慢性に経過する.組織学的には,表皮に著変なく,真皮浅層にヘモジデリンを伴い,帯状の密なリンパ球,組織球の細胞浸潤をみるのが特徴である.Purpura pigmentosa chronicaの範疇に入る一つのclinical entityであるが,本邦では稀である.今回我々は,37歳女性の右下肢,55歳男性の両下肢,60歳女性の両下肢,27歳男性の右上肢,10歳女児の右下肢に生じたlichen aureusの5例を報告するとともに文献的考察を行った.
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