Japanese
English
原著
結節性アミロイドーシスの1例
A Case of Nodular Amyloidosis
長田 浩行
1
,
稲垣 安紀
1
,
武井 洋二
1
,
植木 宏明
1
,
中川 定明
2
Hiroyuki NAGATA
1
,
Yasunori INAGAKI
1
,
Yoji TAKEI
1
,
Hiroaki UEKI
1
,
Sadaaki NAKAGAWA
2
1川崎医科大学皮膚科教室
2川崎医科大学人体病理学I教室
1Department of Dermatology, Kawasaki Medical School
2Department of Human Pathology I, Kawasaki Medical School
pp.229-233
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203419
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64歳,女性.約2年前より徐々に増大する左下腿外側の皮下結節を主訴に来院.皮膚は常色で隆起を認めず,皮内から皮下組織にかけて硬い結節を触知し,下床と癒着していた.組織では.真皮下層から筋膜直上部にかけてエオジン淡染性の無構造物質が,びまん性あるいは塊状に沈着.アルカリ・コンゴー赤染色陽性.偏光顕微鏡下に緑色の複屈折を呈し,さらに電顕所見からアミロイドと同定した.また酵素抗体法による検索で,沈着したアミロイドは,AL (λ)型由来と考えられた.全身を精査したが,特に異常を認めず,限局性,原発性の結節性アミロイドーシスと診断した.
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