Japanese
English
原著
多発性骨髄腫—黄色腫様皮疹を伴った症例
A Case of Multiple Myeloma : With Xanthoma-like Lesions
仲村 洋一
1
,
大槻 典男
1
,
江竜 喜史
1
,
竹越 忠美
2
Yoichi NAKAMURA
1
,
Norio OTSUKI
1
,
Yoshichika ERYU
1
,
Tadami TAKEGOSHI
2
1金沢大学医学部皮膚科教室
2北陸病院内科
1Department of Dermatology, Kanazawa University School of Medicine
2Division of Internal Medicine, Hokuriku Hospital
pp.117-121
発行日 1986年2月1日
Published Date 1986/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203397
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患者は60歳の農婦で,結節状の皮膚病変を伴った多発性骨髄腫と思われる症例である.皮膚病変は組織球浸潤を主とする結節のほか,黄色肉芽腫または黄色腫に類似の組織像を示すものもあり,また陳旧な結節では中心部の結合織の変性がみられた.免疫グロブリンではIgGλ型増加,但し他の免疫グロブリンの著しい減少はなかった.骨髄像では形質細胞の増加と異型性がみられた.ステロイド内服で結節は消失した.
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