Japanese
English
原著
眼瞼に発生したClear Cell Hidradenomaの1例
A Case of Clear Cell Hidradenoma in Eye Lid
佐藤 俊次
1
,
新井 克志
1
,
比留間 政太郎
1
,
石橋 明
1
Toshitsugu SATO
1
,
Katsuyuki ARAI
1
,
Seitaro HIRUMA
1
,
Akira ISHIBASHI
1
1防衛医科大学校皮膚科形成外科教室
1Department of Dermatology, Plastic and Reconstructive Surgery, National Defence Medical College
pp.1067-1071
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203371
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50歳,女性の右上眼瞼内側に発生したclear cell hidradenomaの1例を報告した.約4年前に気づいた時は小豆大の大きさであったが,その後徐々に増大し7×8×5mmの半球状の隆起した結節となった.表面は正常皮膚に覆われ,下床と癒着のない皮下結節で,自覚症状および圧痛を認めない.腫瘍は真皮上層から下層にかけて存在し,周囲は線維性結合織で囲まれており,大小の管腔様構造を含む充実性胞巣と2個の大嚢腫とからなる.腫瘍細胞はclear cell,類上皮細胞およびその移行細胞より構成され,また,グリコーゲン顆粒も多数認められた.以上より本腫瘍をclear cell hidradenomaと診断した.また,青柳ら14),生冨ら15)の本腫瘍に関する統計を参考にし1978年より6カ年の報告を集計した.
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