原著
Nodular Hidradenoma—Clear Cell Type
下重 孝子
1
,
島田 義昌
1
Takako SHIMOSHIGE
1
,
Yoshimasa SHIMADA
1
1北里大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
pp.311-315
発行日 1977年4月1日
Published Date 1977/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201725
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60歳主婦.4年前に,鼻背に単発する結節が出現し,漸次増大し,小指頭大,半球状に隆起する硬い腫瘤となる.病理組織学的所見にて,真皮中層下層にかけて,腫瘍塊が認められる.構成細胞は,Clear cell,類表皮細胞,筋上皮細胞であるが,Clear cellが主であり,多数の管腔構造を作る傾向があつた.また,腫瘍塊の中央部では,無構造なヒアリン様物質が認められ,角化傾向が著しい.この腫瘍を,Nodular hidrodenomaの中のいわゆるClear cell typeと診断した.
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