Japanese
English
原著
アポクリン汗嚢腫の1例
A Case of Apocrine Cystadenoma
山本 百合子
1
,
松井 新
2
,
下田 祥由
1
Yuriko YAMAMOTO
1
,
Shin MATSUI
2
,
Nagayoshi SHIMODA
1
1聖マリアンナ医科大学皮膚科教室
2聖マリアンナ医科大学東横病院皮膚科
1Department of Dermatology, St. Marianna University School of Medicine
2Department of Dermatology, Toyoko Hospital, St. Marianna University School of Medicine
pp.595-600
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203283
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53歳女の左眉毛部直上に約5年前より小結節が生じ,徐々に増大してきて13×18mmの皮膚色の小結節となった.光顕で,真皮中層から下層にかけて数個の嚢腫あり,典型的なapocrine cystadenomaと思われた.腫瘍の一部はPAS反応陽性で,ジアスターゼに消化された.電顕では,小さな微絨毛をもつ細胞,ごく少数ではあるが分泌顆粒をもつ細胞がみられ,細胞間嵌合および細胞内分泌細管がみられた.筋上皮細胞は認められなかった.これらの所見からeccrineの導管あるいは屈曲部からの起源が示唆された.
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