Japanese
English
原著
予防接種により惹起された反応性皮膚症の3例
Three Cases of Reactive Dermatoses Induced by Vaccination
船井 龍彦
1
,
久志本 東
2
,
青木 敏之
1
Tatsuhiko FUNAI
1
,
Higashi KUSHIMOTO
2
,
Toshiyuki AOKI
1
1大阪府立羽曳野病院皮膚科
2大阪警察病院形成外科
1Department of Dermatology, Habikino Hospital of Osaka Prefecture
2Department of Plastic Surgery, Osaka Police Hospital
pp.479-482
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203262
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予防接種という抗原刺激により反応性に惹起されたと思われる皮膚症を3例報告した.
第1例.11歳男子.ジフテリア・破傷風の混合トキソイドを接種してから約3時間後より発熱および紅斑が注射部位より始まり四肢に拡大した.翌日,紅斑は全身に及び紅皮症を呈し,一部は膿疱化してきた.
第2例.6歳女児.1回目のインフルエンザ予防接種を受けその23日後,2回目のインフルエンザ予防接種を受けたが,その翌日より全身に蕁麻疹が出現した.
第3例.12歳男子.日本脳炎予防接種を受けた4日後より前腕に小水疱が出現し,翌日には発熱とともに皮疹は口唇,口腔内,陰茎,四肢に拡大し水疱化し,重症多形滲出性紅斑様を呈した.
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