Japanese
English
原著
電顕酵素抗体法により診断した汎発性単純疱疹
A Case of Generalized Herpes Simplex Diagnosed by Immunoelectron Microscopy
金生 英雄
1,2
,
林 節
1
,
高丸 宏
1
,
牧野 正人
1
,
松本 一郎
1
,
川名 林治
1
,
昆 宰市
2
Hideo KANEKI
1,2
,
Takashi HAYASHI
1
,
Hiroshi TAKAMARU
1
,
Masato MAKINO
1
,
Ichiro MATSUMOTO
1
,
Rinji KAWANA
1
,
Saiichi KON
2
1岩手医科大学医学部細菌学教室
2岩手医科大学医学部皮膚科教室
1Department of Bacteriology, Iwate Mcdical Univcrsity, School of Medicine
2Department of Dermatology, Iwate Medical University, School of Medicine
pp.111-116
発行日 1984年2月1日
Published Date 1984/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202982
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1)ヘルペス性歯齦口内炎に気管支炎を併発し入院中,HSV I型による汎発性単純性疱疹の出現をみた1歳7カ月の女児の症例を報告した.
2)水疱内容からの分離株について,病因ウイルスの検索を進めた.本報告では,従来の生化学的性状,細胞感受性,螢光抗体法,透過電顕,中和反応速度法などの診断法に電顕酵素抗体法を加えた.その結果,オスミウムブラックの沈着物がウイルスのエンベロープに付着する像が観察され,螢光抗体法の結果を電顕レベルで確認することが可能であり,有用な診断法と考えられた.
3)汎発性単純性疱疹について若干の文献的考察を行ない,あわせて本症におけるウイルス分離,同定の重要性について述べた.
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