Japanese
English
原著
Subcorneal Pustular Dermatosisを考えさせた再発性環状紅斑様乾癬の2例
Two Case of Recurrent Circinate Erythematous Psoriasis
池端 千佳子
1
,
堀尾 武
1
,
堀口 典子
1
,
堀口 裕治
1
,
尾崎 元昭
1
Chikako IKEHATA
1
,
Takeshi HORIO
1
,
Michiko HORIGUCHI
1
,
Yuji HORIGUCHI
1
,
Motoaki OZAKI
1
1京都大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Kyoto University
pp.227-231
発行日 1982年3月1日
Published Date 1982/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202593
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再発性環状紅斑様乾癬(E.C.R.様乾癬)の2症例を報告した.臨床的には2症例とも,subcorneal pustular dermatosis (S.P.D.)を強く疑わしめたが,組織学的には,皮疹の採取時期,場所により,また,同一切片上にでさえ,典型的なS.P.D.像を示す部分と,Kogojの海綿状膿疱を認める部分の両者が見られたことより,S.P.D.よりE.C.R.様乾癬に近い症例と考えられた.又,臨床的にも,皮疹の形態,好発部位,経過などから考えてE.C.R.様乾癬として矛盾はない.このように,E.C.R.様乾癬とS.P.D.の境界領域の症例が存在する事から,両疾患が,極めて近縁な関係にあるのではないかと推論した.
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