Japanese
English
原著
水疱様外観を呈した石灰化上皮腫—術前検査としてのXeroradiographyの有用性
Vesicular Calcifying Epithelioma with the Validity of Xeroradiography in Preoperative Examination
岡崎 美知治
1
,
比江嶋 睦典
1
Michiharu OKAZAKI
1
,
Mutsusuke HIEJIMA
1
1宮崎医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Miyazaki Medical College
pp.683-685
発行日 1981年8月1日
Published Date 1981/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202466
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31歳,女性.初診の約9ヵ月前に左上腕外側に筋肉注射を受け,同部位に硬い皮下腫瘤を形成してきた.その後,腫瘤の表面が徐々に水疱様外観を呈するようになってきた.組織学的には典型的な石灰化上皮腫であったが,腫瘤被覆皮膚に真皮の浮腫とリンパ管の拡張がみられた.これは,急速に増大する硬い腫瘤や外的刺激を誘因として起こった二次的変化であろうと思われる.また本症例では,術前検査として行ったxeroradio—graphyが,良性腫瘍であると診断する上で極めて有用であった.
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