Japanese
English
原著
皮膚筋炎症例の統計的観察—特に本症の予後および悪性腫瘍の合併頻度に関する考察
Statistical Studies of the Patients with Dermatomyositis, with Special Reference to the Prognosis and the Incidence of the Complication of Malignant Tumor
竹松 英明
1
Hideaki TAKEMATSU
1
1東北大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
pp.503-507
発行日 1980年6月1日
Published Date 1980/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202241
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昭和44年から53年にいたる10年間に,東北大皮膚科において経験した皮膚筋炎症例11例について,特に本症の予後および悪性腫瘍合併頻度の2点を主として,統計的観察を行った.
予後は不良で,11例中7例が死亡している.20歳未満の症例は全例軽快しているが,20歳以上では,1例以外全例死亡している.死因別では,悪性腫瘍3例,尿毒症3例,肺膿瘍1例である.悪性腫瘍を伴った症例はいずれも40歳以上で,胃癌,直腸癌,膵癌である.
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