Japanese
English
原著
Pseudopyogenic Granuloma—2例の光顕的・電顕的観察と本症の位置づけについて
Pseudopyogenic Granuloma:Light and Electron Microscopic Observations on 2 Cases and an Orientation of the Condition
木村 俊次
1
,
栗原 誠一
1
Shunji KIMURA
1
,
Seiichi KURIHARA
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.381-389
発行日 1980年5月1日
Published Date 1980/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202221
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症例1,30歳男子.左後頭部に約1年半前から紅色浸潤局面および丘疹を多発した,症例2,32歳女子.右耳介内面に約4ヵ月前から紅色丘疹を多発した.ともに誘因はない.組織所見は2例とも定型的で,大型類円形の内皮細胞で囲まれた小血管の増生とリンパ球・組織球・好酸球・マスト細胞から成る稠密な細胞浸潤とを示した.病変は真皮全層に存在した.電顕所見も従来の記載に一致し,大型で小器官と細線維とに富む内皮細胞が認められた.Pscudopyogcnic granulomaおよび類似疾患についての原著論文を比較・検討し,さらにこれまでの内外での追加報告例について検討を加え,本症の位置づけについてのわれわれの見解を明らかにした.
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