Japanese
English
原著
汎発性白斑を伴った悪性黒色腫の1例
Malignant Melanoma Associated with Generalized Vitiligo
土屋 喜久夫
1
,
小林 仁
1
,
具志堅 初男
1
,
青柳 俊
1
,
三浦 祐晶
1
Kikuo TSUCHIYA
1
,
Hitoshi KOBAYASHI
1
,
Hatsuo GUSHIKEN
1
,
Takashi AOYAGI
1
,
Yusho MIURA
1
1北海道大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
pp.101-106
発行日 1980年2月1日
Published Date 1980/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202179
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1)悪性黒色腫と汎発性白斑がほぼ同時期に発現した39歳,男性例を報告した.
2)白斑正常皮膚移行部に一致して,基底層へのリンパ球様細胞の浸潤をみ,また同部のdermoepidermal junctionに一致してlinearのIgGの沈着をみた.
3)腫瘍部分の一部amelanotic化,およびリンパ球様細胞の多数の浸潤およびその経時的減少をみた.
4)患者血清中に他症例のmelanoma cellの膜に対する抗体と思われるものが螢光抗体間接法で初期に認められた.
5)悪性黒色腫と白斑形成に関し,免疫学的に文献的考察を行った.
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