印象記
第78回日本皮膚科学会に参加して
矢村 卓三
1
1広島大学医学部皮膚科学教室
pp.666-668
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202095
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第78回日本皮膚科学会総会および学術大会が快晴に恵まれた4月11日〜13日の3日間,久木田淳会頭(東京大学)のもとに,東京プリンスホテルで開催された.
総会は初日の劈頭におこなわれ,定刻の午前8時30分,25名の会員出席者のもとに,委任状2,022名を加えて成立し,開かれた.皮膚科学会会員も今や4,000人を越え,最近は毎年200名前後の増加があり,次第にマンモス化の現象を呈してきた.総会は皮膚科学会の議決機関で,学術大会も重要であるが,少ない出席者で,盛り上がりの不足を感じた.いろいろな報告,議案が提出されたが,56年度会頭に水野信行教授(名古屋市大),皆見賞に小沢明氏(東海大)が選ばれた.提出された議案もそれそれ承認され,とくに第6号議案すなわち3年後に東京で開催される第16回国際皮膚科学会の組織,募金状況などが清寺事務総長より説明され,承認された.大変なことであるが,その努力が十分うかがわれた.何しろ総予算5億750万円で,2,000名の参加が予定される.とくに強調されたことは,日本皮膚科学会会員のため,日本語でも発表できるよう,そのため通訳費を余分に計上していると述べられたことである.国際皮膚科学会が日本で開かれるのははじめてのことであり,成功させたいものである.
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