Japanese
English
原著
爪白癬の治療成績
Oral Treatment of Tinea Unguium with Griseofulvin : Retrospective Studies
東 禹彦
1
Nobuhiko HIGASHI
1
1関西医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kansai Medical University
pp.309-313
発行日 1979年4月1日
Published Date 1979/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202044
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微粒子グリセオフルビンによって治療した爪白癬218例についての治療成績を報告した.218例中治癒または略治まで経過を追跡し得た症例は67例にすぎなかった.従来,指爪白癬は大部分が6ヵ月以内に治癒するとされているが,6ヵ月以内に治癒した症例は60%にすぎず,1年以上を要したものが12.3%もあった.趾爪白癬では1年以内に治癒したものは52.6%にすぎなかった.治癒に要する日数と患者の年齢や罹病期間の関係を検討したが,有意の関係はなかった.治療中断例では,医師の誤りにより,充分治癒しないうちに治療を中断されている例があった.
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