Japanese
English
原著
陰茎に生じたKeratoacanthomaと考えられる1例
A Case of Keratoacanthoma of Penis
大塚 藤男
1,2
Fujio OTSUKA
1,2
1東京大学医学部皮膚科教室
2東京大学医学部附属病院皮膚科
1Department of Dermatology, Faculty Of Medicine University of Tokyo
pp.739-743
発行日 1978年9月1日
Published Date 1978/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201946
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37歳,男.陰茎冠状溝近傍に22×18×7mm大,中心陥凹性,半球状に隆起する弾性硬の角化性腫瘤がやや急速に出現,増大した.試切にてkeratoacanthomaと診断し,単純切除した.keratoacanthomaが陰茎に発生することはきわめて稀である.また本症例では腫瘤周囲の一部にsquamous cell carcinomaを思わせるびらんがある.これらの点を考慮し,両者の鑑別ないし関連につき若干の検討を行った.
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