Japanese
English
原著
ステロイド剤に誘発された皮膚結核の2例
Two Cases of Skin Tuberculosis Following Steroid Therapy
松井 恒雄
1
,
伊藤 一成
1
,
永島 敬士
1
,
渡辺 靖
1
Tsuneo MATSUI
1
,
Kazunari ITO
1
,
Takashi NAGASHIMA
1
,
Yasushi WATANABE
1
1中央鉄道病院皮膚科
1Department of Dermatology, Central Hospital of Japanese National Railways
pp.401-405
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201895
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初診時あるいは入院時,結核を推測させる症状もなく,胸部X-P上にも異常を認めなかった症例に原疾患治療のためステロイド剤を系統的に使用したところ結核を誘発した2例.第1例:47歳,男,ベーチェット病から頸部結核性リンパ節炎.第2例:42歳,女.いわゆる膠原病が疑われる慢性糸球体腎炎からバザン氏硬結性紅斑型皮疹を発症し,その皮疹より人型結核菌が証明された皮膚結核の誘発例を報告し,若干の検討をおこなった.なお第2例の病名に関しては考按に述べた如く,バザン氏硬結性紅斑という病名は適当ではなく,別の病名を考えた方がよいように思われた.
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