Japanese
English
原著
局所持続温熱療法で治癒したクロモミコーシスの1例
REGRESSION OF CHROMOMYCOSIS WITH PERSISTANT HEAT PACK THERAPY : A CASE REPORT
梁瀬 恵子
1
,
山田 瑞穂
1
,
笹川 和信
1
Keiko YANASE
1
,
Mizuho YAMADA
1
,
Kazunobu SASAGAWA
1
1大阪赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka Red Cross Hospital
pp.691-694
発行日 1977年9月1日
Published Date 1977/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201784
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53歳男子の左前腕外側に生じたクロモミコーシスに対して温熱療法を試みたところ著明な改善をみた.すなわち,「白金カイロ」を患部に貼布し,終日9週間にわたり持続したところ,他の療法を併用することなく完治し,11カ月を経過しているが再発はみられない.著効に導いた理由として,一定の高温が得られる「カイロ」を24時間貼布しつづけたことがあげられる.クロモミコーシスの治療法がいまだ確立されていない現在,「カイロ」による持続温熱療法は試みてみる方法の1つであると思われる.
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